オムライス専門店 神田たまごけん

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「神田たまごけん」コラム

フランチャイズでカレー屋開業は成功できるのか

フランチャイズでカレー屋開業は成功できるのか

目次

競合の多いカレー業界

全国のカレー店舗数は5,401軒

“全国のカレー屋は5,401軒で、人口10万人あたり4.24軒。”

引用:都道府県別統計とランキングで見る県民性
上記の全国のカレー店舗数は2013年タウンページ調べによるものです。
上記に加え、現在カレーを扱うインド料理店も2,162店存在していると言われ、カレー店は増えている傾向にあると言えます。

ライバルはカレー店だけではない。10年で4倍に増えたインド料理店

カレーを提供するのはカレー屋だけではありません。
カレー屋で調べると、多くのインド料理屋がヒットします。

下図:業種分類「インド料理」の登録件数推移(2008年~2017年)

インド料理店数推移
引用:破竹の勢いで増加しているインド料理店は、どの県に多いの?

“全国のインド料理店の登録件数は、2008年が569件だったが2017年には2162件。10年間で4倍近くに増えている

引用:全国でインド料理店が急増している4つの理由――10年で4倍に

“他地域にお店を構えていたカレー屋さんがどんどん集まり、いまや100店近くにまで増え、激戦区と言われるようになりました。

引用:オタクの聖地アキバがここ数年でカレー激戦区になった納得の理由

“カレー店も競争が厳しく、人通りの多いところでは複数のカレーショップが隣接”

引用:カレー事業のフランチャイズ比較

レトルトカレーの需要も拡大

昨今レトルトカレーの種類も豊富になって手軽に本格カレー、ご当地カレーが食べれるようになりました。その結果レトルトカレーの需要も増えているようです。
レトルトの需要
引用:プライムニュース イブニング

“電子レンジなどで手軽に調理できるレトルトカレーの人気が高まっている。民間調査会社によると、2017年の売上高が初めて固形のルーを上回った。共働き世帯の増加などで時短ニーズが高まっていることが背景という。”

引用:レトルト人気、ルーを上回る カレー市場


参考:上州麦豚 とんとんのまちカレー 200g 価格 1,396円 (税込)-Yahoo!ショッピング
レトルトカレーの種類も豊富に出回っており、“ご当地カレー”だけでも450種類。中には1,000円を超えるものも少なくないそうです。カレー店で一食たべるのと、さほど値段が変わらないのは驚きです。

“高いお金を払っても、これまでよりもおいしいものを食べたいという人が増えている”

引用:増える高額レトルトカレー、高級食材で地域アピール

“最近はレトルトのカレーも品質が高く、美味しいものが多いので、競合が非常に多い状態です。

引用:日本の国民食「カレー」のフランチャイズとは?

市場・競合の変化により、経営が難しくなるカレー店も

“シャンティは今年6月、ツイッター上で店先に張られた「私達は6月20日で解雇・お店閉鎖を通告されています。賃金も2年払われていません。皆さん助けてください」というメッセージが拡散され有名になった。経営難で2015年ごろから給料の支払いが滞り、今年に入ってからは1円も支払われていなかったという。

引用:賃金未払いのインドカレー店、新経営者決まり雇用継続「支援に心から深く深く感謝」

1杯200円で提供する強者も出現

メニューはカレーのみ、値段はたった200円。新潟市内には新潟駅前ほか8店舗をもうけ、東京の竹ノ塚と梅屋敷、そして山口県宇部市と現在11店舗に拡大中だ。そして今後も、原価率研究所は日本全国1,000店舗の展開を目論んでいる。

引用:200円でカレーを提供するチェーン店・原価率研究所「今後は日本全国1000店舗に拡大する」
さらに、店舗を持たない無店舗型カレー『6curry(シックスカレー)』も出現し、競合が増えゆくカレー業界において様々な手法で生き残りをかけていることが伺えます。

人手不足はカレー屋でも。カレー屋はアルバイトが集まりにくい

“オフィスそばの欧風カレーのお店が突然閉店。美味しくていつ行っても並んでて繁盛していたのに何故?
張り紙にはなんと「人手不足のため」だって。募集しても集まらないんだと。私的には賄いがいつもカレーなんて嬉しくてたまらないけどね。
いつの間にかそういう時代が到来してるのだな。”

引用:ツイッター

カレーにアイスクリームにタピオカ…。これ、「人手不足」が起きているお店のことなんです。私たちの身近なところにまで広がりを見せる「人手不足」。臨時休業も相次ぎ、ネット上には「嘆き」の声が投稿されています。”

引用:NHK生活情報ブログ

カレー屋アルバイトの経験者の声

“カレーの臭いって凄いですから換気がうまくいかない店なんかは、ロッカーまで臭いがいきますから、私服まで浸み込みますね。”

引用:カレー屋さんでバイトすると

“私服のはずなのにカレーの匂いがする。
カバンを開けてもカレーの匂い。
もはや髪の毛がカレーの匂いです。”

“カレー屋は、閉店作業がかなりきつい。 皿にはカレーがいっぱいついており、食器洗浄器だけでは全然落ちない。”

引用:色々なバイトのきついところ

“靴代が3000円…(中略)全然教えてもらえないし、一緒に入った新人さんもパートのおばちゃんにイビられて辞めちゃったし…。”

引用:転職SOS

アルバイト検索ワード数ランキングでカレー屋は42位

アルバイトランキング
上記の表は、バイトルポがGoogleキーワードプランナーというツールを使用し「〇〇 バイト」という検索キーワードで2017年2月〜2018年1月の平均検索数を調査した結果に基づいたランキングを、自社により編集したものです。

フランチャイズのカレー屋は安全なのか?そのリスクを徹底検証

そのリスクを徹底検証
フランチャイズの魅力は何と言っても“ブランド力”です。知名度や信用を勝ち取るには時間がかかりますが、フランチャイズの場合、その“ブランド力”を活かしてショッピングモールなど、個人では出店が難しい好立地への出店ができることもメリットでしょう。では、反対にデメリットは何なのか検証しました。

デメリット①指定されたメニュー以外の提供ができず、味のオリジナリティで差を付けるのが難しい


カレーはその店の味で個性を強調できる普遍的な食べ物です。追求された味を求めて、リピーターとなるお客さんも多いとか。
ですが、フランチャイズでは使用するスパイス・原料・メニューなど指定されていることが多く、味で他店と差別化を図るのは難しいことがデメリットと言えます。

“フランチャイズの場合、オリジナリティを出すことは困難です。指定されたメニュー以外の提供を契約上認めていないことが多い”

引用:日本の国民食「カレー」のフランチャイズとは?

デメリット②「諦めさえしなければ間違いなく独立できます」という嘘、厳しい審査


フランチャイズなら誰でも独立できるわけではありません。
特に大手カレーフランチャイズでは、加盟希望者の適性を見極めるためのシステムがあり、厳しい審査を通過した人のみ加盟・独立が可能です。

“認められる期間は人それぞれです。
早くて3年、平均5~6年、
10年以上かかって独立する人もいます。

逆に挫折して辞める人も多いです。”

引用:coco一番のカレー屋を経営したいと思うのです・・・

労働時間も年間ベースで地方公務員の倍以上でしょう。(中略)独立したいんだから当然だよな?的な雰囲気

引用:Yahoo!知恵袋

入社1ヶ月以内で辞める、独立希望の社員も沢山見ました。”

引用:Yahoo!知恵袋

デメリット③ロイヤリティ0と謳っていても、実際はマージンが取られていることも

ロイヤリティ0の嘘

“私たちはロイヤリティはいただいていませんが、本部も運営していかなければならないので生命線であるカレーソースなど商品供給のかたちで、一定の原価率になるように販売して、利益をいただいています。

引用:日経ビジネスオンライン

“契約農家を叩いて安く安く仕入れては、店舗に高く売りつける。
仕入れからマージンを取れれば、ロイヤリティよりも回収率が高い。

引用:Yahoo!知恵袋
材料や雑貨の仕入れなど、本部から指定されているケースは、ロイヤリティ分が仕入れ値に課金されているようです。経営をやりくりする上で仕入先や材料選びでコストを抑えることも本来なら可能ですが、上記のケースではそれも出来ません。

デメリット④ブランド毀損のリスク、共倒れのリスク

加盟したブランドのイメージが何らかの原因で低下してしまった場合、それによる影響も強く受けてしまいます。(中略)アルバイト従業員のインターネットへの書き込みを出発点とした、ブランドイメージの毀損などです。たった1店舗の不祥事で、加盟店全店がマイナスの影響を受けてしまうことが起き得ます。”

引用:意外と知らない、フランチャイズ加盟のメリット・デメリットとは?

“現在カレーの店を直営店5店舗と加盟店15店舗の合計20店舗運営しているFC本部ですが全体的に売り上げが低迷で、加盟店の中にはグランド―オープンから売れない店も出てきており、各オーナーからもクレームが出始めています。どの様に対応すれば良いでしょうか?”

引用:FC本部ですが売り上げが低迷していて加盟店から訴訟をされそうです

デメリット⑤独立後も体力的に厳しい毎日

独立後も厳しい
深刻な人手不足によるアルバイトが集まりにくい状況で、フランチャイズオーナーとしてお店を回していくのは容易なことではありません。

“最初の1年は、365日開店から閉店までの勤務です。休みはありません。そして3,000万近い借金を返すのに5年か7年かかり、それまでは死に物狂いですもちろん休みは月一程度でしょう。体力があるうちに到達しないと体が持たないとおもいます。(中略)若い私でも体がキツイです。14時間毎日お店で仕事してます。

引用:Yahoo!知恵袋

1日平均12~18時間働いています。残業代は皆無です。
総支給23、ボーナスなし、休日は月4~5日、有給はあるがシフト上自分の休みを作れなければ消滅”

引用:Yahoo!知恵袋

フランチャイズでカレー屋開業は成功できるのか?まとめ

調査の結果によるとカレー屋は競合も多く、たとえフランチャイズであっても成功するには相当な覚悟が必要かもしれません。

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